越境ECへの参入にはコンサルティングが必要か、どのようなコンサルティング会社を選べば良いか、お悩みではありませんか。結論としては、販売実績のない国へ進出するなら越境ECコンサルティング会社に相談しましょう。なぜなら、海外では日本と法律も商習慣も国民の考え方も異なるからです。本記事では、越境ECにコンサルが必要な8つの理由や実際のサービスについてご紹介します。日本の大手メーカーが現地で全然太刀打ちできなかった、といった情報を耳にしたことがないでしょうか。現地の環境に即した販売方法、いわゆるローカライズに失敗したことが大きな原因の一つでもあります。たとえ自国で実績のある商品でも、現地の環境にフィットできなければ消費者に手にとってもらえないということです。商習慣の異なる地で販売を始めるのなら、現地の情報に詳しいコンサル会社に依頼することが大切です。記事内ではコンサルティング会社の選び方もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

越境ECとは、自社の商品を海外の消費者に届けるためのプラットフォームです。世界全体で越境EC市場が伸びており、2026年まで年平均30%成長を見込まれている業界として注目されています。

越境ECに参入するには、現地の法律や商習慣の理解、現地での言語対応や流行している宣伝方法の導入が必要です。自社で対応できる人材が揃っていない場合はコンサルティング会社に相談してみましょう。以下で、越境ECコンサルティングが必要な7つの理由をご紹介します。

商品ニーズの調査

1つ目の理由は、自社商品ニーズのある国を調査する必要があるからです。各国のマーケットプレイスで類似の商品はあるか、相場価格はいくらくらいか、想定するユーザー層のいるECモールはどこか等、現地の市場を調査します。そのためには現地の状況に精通した人材の協力が必要になってくるはずです。

国の情報収集

2つ目の理由は、ターゲットとなる国の情報収集を細かく実施する必要があるからです。特に重要なのは、日本との違いがどこにあるかを知ることです。例えば日本では期日通りに商品が届くことが当たり前ですが、海外では届くのが遅れるどころか紛失したり、そもそも間違った追跡番号を伝えられて行方不明になることさえあります。そういった情報を事前に収集できるかどうかは、ビジネスを行っていく上で重要になってくることでしょう。

法律や規制についての最新情報

3つ目の理由は、現地の法律や規制についての最新情報を知るためです。日々成長するEC市場では、頻繁に規制の変更が実施されます。例えば中国では2019年に電商法が施行され、非正規ルートでの商品入手や並行輸入が厳しく規制されました。中国人バイヤーによる爆買いが日本で見られなくなったのはそのためです。その代わり、越境ECを認める品目が増えたことで、商品によっては前年比2,000倍に取引が膨れ上がったケースもあります。最新の法規制について知ることは、越境ECを成功させるために欠かせない要素です。

税関についての最新知識

4つ目の理由は、税関についての最新知識を獲得するためです。税関は、海外で商品を販売するのに避けて通れないものになります。正しく納税しなければ税関を通してもらえず、消費者に商品を届けることができません。反対に、税関の仕組みを深く理解していれば合法的に免税を受けることも可能です。スムーズな商品流通を生み出すために、税関の知識を得られる環境を整えましょう。

現地語への対応

5つ目の理由は、現地での販売には、現地語への対応が必要になるためです。最近、コンピュータ翻訳した日本語で表示される海外のサイトを見かける機会が増えて来ましたよね。確かに文字として読むことはできるけれど、違和感しかなく、そのサイトで商品を購入したいとは思わないでしょう。海外へ進出する際は、適切な言葉づかいができなければ、同じような印象を現地の消費者に与えてしまうことになります。消費者の使う言葉で宣伝することは、現地での販売に必須な要素ですよね。

決済手段の実装

6つ目の理由は、現地の人が使う決済手段の実装です。各国によって決済事情も大きく異なります。EC最大の市場を持つ中国ではWeChat PayやAlipayが主流なので、スムーズな決済に誘導するためには実装必須な決済手段です。一方ベトナムでは代引き決済が代金支払いの主な手段になっています。下手に複数の決済手段を用意しても、実装のための費用だけかかって全く使われないといった事態にもなりかねません。

配送手段の構築

7つ目の理由は、配送手段の構築のためです。現地の消費者へ日本から直接送付、現地の倉庫へ保管し注文の度に配送、現地のパートナー企業へ卸販売などが主な輸送ルートになります。海外への進出形態によって適切なルートを選ぶ必要がありますが、輸送ルートによって税額や輸送コストが大幅に変わるケースも多々あります。自社に合った配送手段を構築することが大切です。

プロモーションの選定

8つ目の理由は、プロモーション方法の選定のためです。すでに海外の人に認知されている商品であれば出店するだけである程度の販売は可能ですが、知られていない商品を販売するには効果的な宣伝方法を選ぶ必要があります。個人向け商品なら現地で利用者の多いSNS、企業向け商品なら展示会への出品など、商品に合わせた宣伝方法を検討しましょう。

自社に適切なコンサルティング会社の選び方を3つの観点でご紹介します。

ヒアリングが十分か

自社に合ったコンサルティングを選ぶためには、自社をよく知ってもらわなければなりません。ヒアリングを十分にしてくれる会社を選びましょう。サービスとして用意しているプランの提案を受けるだけでは、自社に合ったものがどれなのかを判断することはできません。分かりやすい価格で選んでしまって十分なサポートを受けられなければ本末転倒になってしまいます。

リサーチ力があるか

リサーチ力のある会社を選びましょう。基準としては、インターネット上にあるような情報ではなく、現地の人しか知り得ないような情報提供があるかどうかです。自社の店舗が現地モールに出店しているなど、実体験に即した情報を確認しましょう。

継続的なサポートがあるか

継続的なサポートのある会社を選びましょう。理由としては、成長著しい業界であるため、ルールの変更など環境が変わりやすい業界でもあるからです。最新の情報をいち早くキャッチできる関係づくりが必要です。

越境ECのコンサルティングについてまとめます。

  • 越境ECのコンサルが必要な理由は、①商品ニーズの調査、②国の情報収集、③法規制についての最新情報、④税関についての最新知識、⑤現地語への対応、⑥決済手段の実装、⑦配送手段の構築、⑧プロモーションの選定
  • コンサル会社の選び方は、ヒアリング・リサーチ力・継続的なサービスを確認

海外への販売を仕掛けるためには、現地に精通したサポートが必要です。自社に最適なサポートを受けるために、複数の越境ECコンサルティングに相談してみるのが良いでしょう。

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